おぎはら鍼灸院

経過の良い耳管狭窄症の患者さま

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経過の良い耳管狭窄症の患者さま

経過の良い耳管狭窄症の患者さま

2024/01/18

こんにちは、おぎはら鍼灸院ブログにご訪問いただきありがとうございます。

 

今回は耳管開放症の患者様のご報告です。

 

耳の症状としては、突発性難聴や耳鳴りはポピュラーなものですが、耳管開放症と診断された方が相談にみえることが最近は増えてきています。

 

医学的な定義としては、「中耳と鼻の奥にある咽頭を交通する耳管が常に開放、あるいはそれに近い状態になるために、自分の声が響いたり耳がふさがった感じがしたりする病気」(参照:medical note)とあります。

 

原因としては、急な体重減少が先行してあることが多いといわれますが、中耳炎の後遺症や原因不明の場合も多いようです。

 

とりわけ、自分の声や呼吸音、心音が常に大きく聞こえてくる症状は不快感を伴うとのことで、今回ご来院の患者様はそのために一時休職をされたほどです。

 

この耳管開放症は加味帰脾湯という漢方が効果があるといわれます。このお薬は主に気血の改善を図るものとされており、消化器系等が弱く気や血を生成する力が弱い方向けのお薬です。

 

患者様もこのお薬は飲んでいたのですがいまいち効かないとのお話でした。ただ問診をした限りでは消化器系等が慢性的に弱く、気血の不足を招きやすくそれがもとで血流不全を起こしているものと考えられました。

 

それにくわえ、体の歪みからくる腰痛・肩こりが顕著でそれが耳への血流を阻害する一因にもなっているようでした。

 

このような体の状態を考慮し、治療としては体の歪みを整える治療と東洋医学的に脾虚(消化器の弱り)の改善を目的とした治療を併せてを行いました。

 

初回施術から2週間後に、2診目だったのですが「かなり症状が減っています!」とのお話に私のほうがちょっとびっくりしました。問診では発症は7~8年前とのことで、ここ2年は症状が悪化し様々な治療を試しても効果がなかなか上がらなかったとのお話でしたので、効果が出るまで少し時間がかかるかと考えていました。

 

2回目も、初回と同じ施術を行いその後は2週間ごとに施術を行いましたが、4回目のご来院時には症状は初回を10とすると1まで減ったとのこと。

 

その後は仕事にも復帰し、疲れや食生活によりたまに感じる程度で維持できているとのことで、とても喜んでいただけました。

 

今回は脾虚の改善と体の歪みを整える施術を併せたのがハマった様です。

日頃の食生活やストレスなどにも気を付ける必要はあると思いますが、鍼治療がお役に立てることがあると感じられた経験となりました。

 

耳管開放症と診断されて、なかなか改善のきっかけがつかめない方は一度鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。

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